GUEST 〜お客様〜 空駆ける黄緑色の星、リク・ラルフェルさん (ジョブ:スカイランナー / 得物:エアシューズ&紫煙銃&太刀) ROOM OWNER 〜部屋の住人〜 桃宮・ロイ・フィナンシェ (ジョブ:魔獣戦士 / 得物:竪琴) ・†・†・†・†・†・†・†・†・†・†・†・†・†・†・†・†・ ・†・†・†・†・†・†・†・†・†・†・†・†・†・†・†・†・ --がんばれ、リクさん。そして、楽しんできて。 とある初夏の晩の、午前2〜3時。月明かりがいつもより多めに入り込んでくる、エンドブレイカー世界内の、とある街角に存在する店舗型旅団--【Kaleidoscope】のダイニングキッチンにて。苺ドロップのような紅い瞳と漆黒のややウェーブがかった髪をもつ少年が、流しの中に残った食器を綺麗に洗い、ふきんでその水分を拭き取っている。--少年の名は、桃宮・ロイ・フィナンシェ。--ロイ。 【Kaleidoscope】、--彼が所属しているその旅団の読みは、『カレイドスコープ』。和訳は--『万華鏡』。--そう、万華鏡や手鏡、金属アクセサリー、洋裁・和裁・ニットの小物などの上品な雑貨を作っては売り出している その旅団に、少年--桃宮・ロイは、1年前から商品製作の店員として所属している。 夕方の6時くらいからつい先程まで、工房で高さ7〜8cmくらいの小さなクマの編みぐるみを3個編んでキーホルダーの鎖を取り付けた後、工房を出て、廊下を少し歩いた所に位置する大きなダイニングキッチンで。コーヒーと牛乳の割合が約3:1の温かいカフェオレをマグカップに注ぎ、ダイニングの椅子に座ってゆっくりと嗜む。テーブルの上のお菓子皿には、黒糖とレンゲ蜜を使って焼いたふ菓子が乗っており、カフェオレが入ったマグカップを優しくテーブルに置いて、もう片方の手で それもつまんでゆっくり食べる。 そうした淑やかな休憩のさなかに、彼は この旅団の同僚であり、異世界にいた頃から続く心友の仲でもある青年、リク・ラルフェルさんのことを想ひ、その幸せを祈る。 新たな活動の場を見つけ、そちらでの活動に主軸を変えつつある リクさんが、その持ち前の行動力と明るさを武器に、リクさんの望む活動が滞り無くできるように。祈ってる。 新たな活動の場で、新たな仲間への歩み寄りをがんばって、少し馴染めば何か楽しいことを考えて、考えたことを勇気と共に試みて、新しい絆の在り方を知って。そうして--新しい絆を深めることでリクさんの世界が広がり、それが明るく心地良いものであることを祈ってる。 途中で、何か辛いことや解せないことがあって、リクさんがこれ以上そこで友情を築けないと感じたら。その時はまた、元々顔なじみの仲間がいるこの旅団--【Kaleidoscope】へと活動軸を戻し、そことは距離を置いてゆっくり時を過ごせばいい。 --いいえ、リクさんならきっと大丈夫。新たな活動の場でも、すぐに誰とでも仲良くなれる。--大丈夫。 少年--桃宮ロイは、リクさんの歩む未来を想い、リクさんが望む幸せを願いながら。マグカップの中のカフェオレをぐいっと飲み干し、マグカップとお菓子の皿を温泉の湯でちゃぽちゃぽと洗い、ふきんでキュッキュッと拭く。 半夜行性の彼とは言え、もう晩い。これから10分ほど荷物を整え、それから1時間かけて、ラッドシティの奥の地にある彼の住む村--【華遁郷】へと戻る。 冒険者ならではの脚力と、エンドブレイカー--【未来視の眼を持つ者】だけに存在が視え、扱うことのできる魔法の移動機関--【世界の瞳】の力を借りることができるからこそ、1時間で済むのだが。 おじゃましました、また明日。--そう呟き、桃宮ロイは裏口から店を出て、鍵を閉めてドアポストに入れる。そして、夜の街道の闇へと紛れていく。 リクさんは、今もう寝ているのだろうか。それとも、勤務の最中だろうか。彼は、接客・ウェイターのような感じの仕事を担っていると聞いた。リクさんなら、お料理のほうもかなりの腕前だと思うけど。接客業に何か惹かれるものがあったのだろう。 --がんばれ。そして、楽しんできて。--リクさん。 †† 桃宮・ロイ・フィナンシェ †† †† 冒険記録・エンドブレイカー 【http://t-walker.jp/eb/html/main.htm】 †† 【竪琴と剣の魔獣戦士、桃宮・ロイ・フィナンシェの冒険記録≪http://t-walker.jp/eb/status/scenario.cgi?chrid=c31056≫】 †・今日もこうして、エキサイトの一室を使わせて頂き、ありがとうございます。・†
by crescentsword
| 2013-05-30 13:57
| シャーペン画
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