†・冒険小説コミュニティ【シルバーレイン】 桃宮紅綺 & 桃宮黒莉・†


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本キャラクター、桃宮・紅綺(id:b57806)と 桃宮・黒莉(id:b82745)は、トミーウォーカー(株)の運営する冒険小説コミュニティ【シルバーレイン≪http://t-walker.jp/sr/html/main.htm≫】に登場する架空の人物です。他コミュニティの同名の方々とは、【一切関係ありません】。



雨上がりの晴れ間がとても綺麗な、春と夏の境目。

神奈川県鎌倉市の特殊領域に在る戦闘者学校--銀誓館学園に所属する二人の男、桃宮・紅綺(こうき)と、遠い親戚の桃宮・黒莉(こくり)。最終決戦からおよそ3年の月日が経った春と夏の境の時期…、二人はちょっした旅行を兼ねて、福岡県の博多の街へやって来た。

かつて紅綺が、銀誓館学園へ入学するまで住んでいた県。黒莉にとっては、初めて訪れる場所。

博多駅のホームで新幹線を降り、溢れる人と人の間を抜けて改札を出て、そこから少し歩いて紅綺たちの眼に映ったのは、ガラス張りの清々しい吹き抜けの空間。正面で入り口--だろうか。人がたくさん行き交っていて 広場という感じはしないが、そこはまさしく『光の広間』。幅は20メートルほど、高さは約3階分。出入り口にあたる自動ドアの壁面が全てガラス張りになっており、昼前の清々しい陽の光が注ぎ込まれる。吹き抜けの上のところまで、大きなエスカレーターが通っている。

「これが、博多の建物…! 鎌倉も大きな建物がいろいろあるけど、ここもいいものだね。」

初めて福岡・博多の街へやってきた黒莉は、その美しさに感嘆する。

「でしょ♪ 僕の想い出の県の、真ん中の部分…、ここから、いろんな他の県の人がやって来たり、逆にいろんな他の県へ行くんだよ♪ いわゆる『福岡の玄関部分』。だから最近いろんな建物や歩道がハイセンスなものに変えられているんだ♪」

「へええ…。」

しばらく、光に満ちたその入り口部分の広間を見渡し、紅綺と共に歩き出す。

「まずは、この駅付近のビルをぶらりと歩いてみようか。素敵な雑貨屋やカフェがあるよ♪」

「そうだね。来たところから観光気分になれるって すごいよね…♪」

それから二人は、降り立った駅とつながっているその大きな駅ビルと、二階の渡り廊下でつながっているとなりの阪急ビルをそれぞれ1階から屋上まで歩き、その途中でちょこっと気になった店舗を見て回る。

「おおっ♪ この自由帳いいね、表紙が紫陽花柄でエレガント…♪♪ 紅綺って、シャーペン画のとき こういう上品な表紙の白地ノートを使うよね♪」

「うん。でも、今は新しく描き始めた自由帳がまだ20ページ以上残ってるからまだ大丈夫。…おっ、この紫は持ってない色だな。藤紫…かな。いい色だ。この深緑とオリーブグリーンもいい…♪ 買っておこう。」

「そっかあ…。でも、僕も最近、紅綺の影響を受けて シャーペン画を始めたんだ♪ だから、僕用にこれを買おうっと。」

阪急ビルの文具店にて、白地ノートと色鉛筆の売り場で盛り上がる紅綺と黒莉。シャーペン画に心得のある紅綺が呼びかけて入った店で、一緒にいる黒莉もとても楽しそうだ。

「おお、黒莉も始めたんだ…♪ それは嬉しい。 --でも、人物を描くときはちゃんと手や指、腕も描くんだよ。顔や肩当たりまでで満足していると伸びないからね。」

「分かってるって♪ ちゃんと書いてるよ。指を曲げてるところがまだまだ難しいけど。」

紅綺は、新しい色彩の色鉛筆--紺色・藤紫・焦げ茶・オリーブグリーン・深緑の5色を。黒莉は、先ほど手にとった紫陽花柄の表紙の白地ノートと2Bの替芯を買い、文具売り場を後にする。

その後 手芸用品店や楽器店を視て 気に入った小道具を買った二人は、6階の窓側にある喫茶店で お茶をすることに。紅綺はカフェラテを。黒莉は抹茶ラテを頼み、本格的な観光の前の憩いのときを過ごす。

「--今日からしばらく、ライヴハウスのことや任務のこと、忘れて楽しめるといいね。」

「ふふ♪ そうね。--ライヴハウスは、紫戟に管理してもらってる。紫戟も、陸さんのためにいろいろと役に立ちたがっていたからね。住むところも困らないから、悪い話ではないと思うよ。」

黒莉の切り出しに紅綺は明るく応え、ついでに音楽結社【ライブハウス≪blood≫】【http://t-walker.jp/sr/bbs/bbs.cgi?bbsid=7951】のことについても語る。桃宮・紫戟--。紅綺の相方であり、彼と共に学園で日々を過ごしている戦闘者である。

「おおっ、紫戟が責任者を務めることになったんだ…。--たしかに、アパートに居るより住みやすいよね。紫戟ももうブラッド(“ライブハウス≪blood≫”のこと)に入っちゃえばいいのに。--あ、学園のきまりで3つまでしか入れないんだ。」

「そうそう。なかなか難儀なものだよね。--まあ、ブラッド以外にも寝泊まり可能な結社はかなりたくさんあるけどね。何故か紫戟は、自分でアパートを借りてる…。」

学園の決まりにある【結社は3つまで】ということに気づいた黒莉に、紅綺がこくと頷く。しかし、わざわざ学園の援助が及ばない一般のアパートを借りているのはなぜだろう、と疑問を展開させる。相方同士とは言え、分からないこともある紅綺と紫戟。

「ふむ…、プライバシーの問題じゃないかな。あるいは…、【自分より上の身分の人のお世話になりたくない】という心理かな?」

「おおっ、それ…けっこう核心に近いかも。紫戟は、ああ見えて凄まじい過去を持ってるみたいだからね…。」

「だねえ…。銀誓館に入った能力者はもう無敵なんだから、昔のやつらなんか気にしなくていいのに…。」

幼少の頃、紫戟は8歳まで人にあらざる奴隷として過ごし、命懸けでその家を抜け出した後は 津々浦々、あらゆる山岳や森林を渡り歩いて、廃墟を宿として過ごしていたらしい。銀誓館学園へと編入される時まで。

「心の問題はどうにもならない。トラウマというのは、誰にでもあるものだし、トラウマをもたらした直接の敵とはあまり関係ない場合もあるからね。」

幽霊街で ひょんなことから二人出会い、魂と魂がしっくりつながるような絆を感じた紅綺と紫戟。されど未だに、紅綺が知り得ない紫戟。紫戟が知り得ない紅綺もあって。

「そうね…。もしかしたら関係無いかもしれないから、無理に結社での寝泊まりを勧めることは無いよね。」

「うんうん。それよりも、僕ら戦闘者は たくさん解決しなくちゃいけない任務が日々あるからね。まあ…、最近は戦闘者の異様な増加で 任務もだんだん楽なものになってるけど、どのみち問題にすべきことでは無いさ。」

戦闘者には、戦闘者が解決すべき様々な任務が存在する。一般市民を襲う地縛霊や妖獣の駆逐。人の姿に化けて一般社会の中に溶け込み、一般市民たちを惑わせその人生を破壊するリリスやリビングデッドの追跡・暗殺。メガリスに取り憑かれ 殺人鬼や淫魔と化した一般市民をKOさせてメガリスから引き剥がす戦い。他にも、人間への害が少ない弱いゴーストたちを、亜空間の理想郷【マヨイガ】へと移り住むことを持ちかけ説得する移住招待。--他々いろいろな、戦闘者にしかできない任務が在る。

「他に大事なことが山積みなんだ…。だから、気にしないでおこう。この先…ほんとに何か起こったら、その時は機転をフルに利かせて助ければいい。」

カフェラテのカップに口を付け、最後の一口を飲む紅綺。カップをソーサーに戻せば、カチャッ…と静かな音が鳴る。

「…“何かが起きてしまった時に助けることのできる気持ちとそれを実行する行動こそが、絆の真の姿だ。”--だね。そう思う。」

黒莉もまた、紅綺の言葉に深く共感しながら相槌を打ち、最後の抹茶ラテをくいっと飲み干して、ソーサーに置く。くだらぬお節介や憂いごとよりも、有事のときに手を差し伸べ、無事のときは相手のありのままを 自己を犠牲にすることなく尊重できる心と行動、それこそが本当の絆である。--それはかつて、ライブハウス≪blood≫で二人がセッションした際に、紅綺が自ら作詞作曲をして歌っていた持論の一部。

「おお、しっかり覚えてくれてるみたいだね。僕のモットー…。嬉しいよ♪ --さあ、この後はまず大濠公園へ行こうか。湖の上を行くアヒルのボートが特にいいね♪ その後は、そこから地下鉄に乗って福岡タワーへ。あと、海を見に行ってのんびりギターでも弾きながら…、海岸線を歩いてみよう♪ 二日目以降は福岡市以外のところへ行くのもいいね♪ 糸島とか、宗像とか、久留米とか柳川とか。」

「アヒルのボート! すごい…♪ どんなものか見てみたいよ。--僕らみたいな外部の客でも乗れるかな?」

「もちろん♪ 有料だけど そんなに高くはないはず。一緒に乗ろう♪」

「やったあ♪」

イベントシナリオやモーラット救出依頼でも見ることの無かった【アヒルのボート】に興味津々の黒莉。そんな黒莉に愛らしさを覚えながら会計で支払いをする紅綺。

近々 また訪れる、銀誓館の戦闘者と来訪者組織との大きな戦いを前にした、数日間の帰郷旅行。



†† 桃宮・紅綺 & 桃宮・黒莉 ††
†† 冒険記録【http://t-walker.jp/sr/html/main.htm】 ††

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by crescentsword | 2013-06-16 14:54 | シャーペン画
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